最強の英文履歴書の書き方 – Webデザイン・開発及び映像系クリエイター向け –

resume

前回は序章として元キャリアアドバイザーであるソロモン氏との出会いについてでした。今回から北米キャリアコンサルタント直伝シリーズと銘打って海外就職に関する作法についてお伝えします。記念すべき第一回目は彼に教わった履歴書の書き方についてお伝えします。余談ですが、1社目の社長からは採用された後、「君のカバーレターと履歴書が飛び抜けて素晴らしかった。」と言われました。退職時にももう一回言われたのでかなり印象に残ったんだろうと思います。(もちろん一般のカナダ人も応募している中でです。)それではご紹介します!

まずはいきなりサンプルからご確認ください。 履歴書サンプル 履歴書サンプル PDF版はこちら

履歴書の書き方の基本

以下、まずは全体的な基本から説明します!

  • 英語の履歴書には特に決まった形式はないです。大まかに時系列に沿って書く方法(Chronological)と、技能別(Functional)に書く方法の2つがあります。それらをミックスしたクロノファンクショナル(またの名をコンビネーション)の形式というのもありますが、人によって体裁もレイアウトも全然違います。具体例が見たい方は”Chronological Resume”や”Functional Resume”と検索するといっぱい例が出てきますのでグーグル先生で確認してみてください!
  • 履歴書の書き方として基本は主語の”I”は省き全て動詞または名詞から書き始めます。ソロモン氏曰く「履歴書は自分自身のことについて書かれてるのは当たり前で、主語が自分であるのは自明のことだから。」だそうです。ですので動詞または名詞から簡潔に要点をまとめて箇条書きにします。
  • 何枚でまとめるかについてですが、経歴が5年未満であれば1枚にまとめた方がいいでしょう。5年以上であっても2枚までにしておいた方がいいようです。ソロモン氏によると「採用担当者は何人もの応募者の履歴書を見ることになる。5枚も6枚も書かれてあっても見てもらえない。2枚でコンパクトに収めて自分の強みや実績をアピールできるものになってなければならない。」だそうです。
  • 履歴書の呼び名は英語で2つあって、Resume、もしくは、Curriculum Vitaeと呼ばれます。”CV”という単語が出てきたらこのCurriculum Vitaeの略なので履歴書のことです。Resumeはどちらかと言うとアメリカ英語でCurriculum Vitaeはイギリス英語みたいです。
  • カナダを始め欧米圏では転職する人も多く、その企業で長く勤めるのはあまり前提にはなっていないので、日本のように志望動機は聞かれません。(現在勤めている会社では珍しく聞かれましたが、聞き方としては「なぜこの募集に興味を持ったか。」というような聞かれ方をされました。)ですので志望動機の項目は履歴書にもありません。
著者から一言

 ※既に現地に滞在している方であれば、リクルーターさんにお願いして添削してもらうことも可能のようです。英語に自信がなければリクルーターさんも上手く利用するといいでしょう!リクルーターは主にLinkedinを通じて連絡が来ると思うのですが、次回Linkedinの使い方についてもお伝えします!

各項目について

私の場合はスペースの問題で、氏名、住所、電話番号やポートフォリオのURLは左にまとめて記しました。レイアウトに関してはご自分の職種に合う形にすれば問題ないかと思います。ではまずメインの右側の欄の上から順に各項目毎に説明します。

Summary of Qualifications

  • Winner of Company B web design competition 2013
  • Created front-end coding, design concept & mockup for Company B website
  • Coded front-end and back-end for Marketing News
  • Coded custom WordPress theme for WaZabiBuzz
  • Offer multi-faceted, simple, beautiful and effective user interface

ここでは代表的な自分の実績、作品、何をやったか、どんな結果を得たかというの端的に箇条書きでまとめます。大体5つぐらいに収めるといいでしょう。できる限り具体的に書くといいと思います。ダメな例としては、”take various roles”のように、非常に曖昧な表現を用いることです。どのような実績を出したか、どのような成果を出したか具体的に書くといいでしょう。

また、私の場合出す企業によって順番を変えてます。例えばWordPressを主に使用している会社であればWordPressの実績を一番上に持ってきたり、デザイン重視の会社であれば、デザインコンテストで優勝した実績を一番上に持ってきたりしています。採用担当者が上から目を通した時にすぐに募集要項に合致していると感じてもらうためです。この実績をコンパクトにまとめるのが難しかったです。自分で作ったものは大きくポイントを外していたみたいで、ソロモン氏に書きたい内容を説明したら、全部書き直されました(^^;

Programming

  • HTML5, CSS3, SASS, JavaScript, jQuery, Ajax, PHP, MySQL, JSON, Gulp,
  • Git, Node.js, TwitterAPI, FacebookAPI, WordPress, Joomla, Shopify, SSH,
  • Twitter Bootstrap, Linux Server Configuration, Responsive Webdesign

技術に関することを2番目に記載しています。最初自分で作った時に下の方に記載していたら、ソロモン氏に2番目に持ってくるように直されました。「採用担当者もまずは募集要項に記載している技術を応募者が満たしているかチェックする。始めの方に持ってきた方がいい。」だそうです。主にプログラミング言語と、フレームワークを書いています。国際的に通用する資格を持っていれば、この次に別項目として記載してもいいと思います。

Applications

  • Dreamweaver, Illustrator, Photoshop, SublimeText, InDesign,
  • AfterEffects, Premiere

ここでは自分が使用できるアプリケーションを書いています。PhotoshopであったりIllustratorであったり。ProgrammingもApplicationsも受ける企業で重要視されているものを入れるようにしています。Programmingの項目に一緒にしてもよかったのですが、アプリケーションはツールだし、、と思い、ソロモン氏に説明して試行錯誤の末分けることで落ち着きました。

Recent Experience

Web Designer, Company B, Vancouver, British Columbia, 2013 – 2014

  • Created web design concept based on client requirement
  • Organized information architecture
  • Created 6 page graphic web design for PC, tablet and smartphone
  • Coded HTML, CSS and jQuery
  • Responsive coding to fit various mobile devices
  • Achievements: Directly resulted in 70% increase in organization sponsorship

Lead Technician, Company A, Shinagawa, Shinjuku, Shibuya, Minato, Tokyo; Omiya, Saitama; Yokohama, Kawasaki, Kanagawa; 2010 – 2013

  • Maintained servers for 10 companies including TETE Consultancy Services,
  • Totoro Metro Train Development and Totoro Institute of Technology
  • Server construction: Domain Controller, File/DNS/DHCP Server
  • Coded HTML, CSS and jQuery
  • Achievements: Construction of Virtual Private Network and configurations/filters for YAMAHA routers

Website Analyst, Company A, Shinagawa, Tokyo, 2011 – 2012

  • Analysis of job search website for client Amazing Grace Co. Ltd
  • Achievements: Contributed to an increased conversion rate using Facebook, Twitter, and blog

職歴をここに記載します。この部分が最も時間がかかりかつまとめるのが大変な箇所かと思います。一番初めに職種またはポジション名、次に会社名、場所、年代と並びその下に代表的な業務内容。最後にAchievementsとして何を成し遂げたか、実績を書くようにしました。

勤務地の羅列が目につくと思うのですが、ソロモン氏によると「様々な場所で仕事をしているのは好印象を与える」とのことでした。詳しい理由は忘れてしまいましたが。。すいません。私の前職は都内を駆けずり回って1日の内に2、3社訪問して社内のシステム点検をする仕事であったため、訪問先の場所を記載しています。

実務経験が長い方であれば何を書くか、書くネタを吟味する必要があるかと思います。どのような内容の業務を行ってきたか、どのような役割を担ってきたか、という視点で端的に箇条書きにするとよいでしょう。

また実績や業務内容が入りきらない場合は幾つかパターンを作っておき、募集要項に応じて臨機応変に選んで記載するのもありだと思います。全体を通してそうですが、全く同じResumeを全ての企業に使うよりかは、よりマッチしていると思われるように一社毎に手を加えると面接につながりやすくなります。 私は同じ会社でサーバー・ネットワークエンジニアの仕事とアクセス解析をしていました。アクセス解析の経験はWebデザイン・開発に関連性が高く強みになると思ったため、同じ会社でも業種別で記載しています。

Education

  • Diploma in Web Development, Vancouver Institute of Media Arts, YVR 2014
  • Bachelor of Arts in Psychology Dokokano University, Shinjuku, Tokyo 2010
  • Certificate in Psychology, Abroad University, Orangeton, Wisconsin 2008

ここで学歴を書きます。学位、学校名、場所、卒業年度と並んでいます。海外の大学に交換留学をした経験がある方があれば、卒業してなくてもその経験は記載するといいです。全く海外経験がないよりもあった方が採用側に安心感を与えるからです。

Skills

  • Music Composer, Work-out lover, Reliable Project Leadership

最後のSkillsですが、趣味や自分の資質を書いています。この項目、スペースが無いからといって飛ばさないでください!とても重要です。特に面接で効力を発揮します。詳しくは面接対策の回で紹介しますが、採用側も一緒に働いて楽しい人かどうかも見るので、ここで趣味・性格を記載しておくことで面接で質問されるきっかけ作りになります。

Name, Address, Portfolio URL, Phone number, Email address

  • Logo
  • First name Last name
  • Portfolio URL
  • Address
  • Phone number
  • Email address

左側の欄では氏名、住所、ポートフォリオのURL、電話番号、メールアドレスを記載しています。この並びはレイアウトに応じて変更しても問題ないです。私の場合は特に重要な、ポートフォリオのURLと採用担当者が連絡する時の電話番号には色を入れました。

この色も出す企業のコーポレートカラーを入れるようにしていました。心理的に親近感を与えるためというソロモン氏のアイデアでしたが、2回目の就職活動の時には自分のポートフォリオのメインカラーに統一しました。コーポレートカラーに変えるのも、気づく担当者は気づくと思うので、「コーポレートカラーを入れてくるなんてこの応募者は特にうちに興味があるんだな。」と感じてもらうことにはなると思います。 以下疑問点に出てくることであろうことを予め書いておきます。

Objective Statemnetが入ってないけど!?!?

Objective Statemnetは自分がどのようなキャリアを歩みたいかを端的に説明した項目で、履歴書のサンプルを検索すると記載されているものがあるのですが、省いても大丈夫だと思います。採用側としてはあなたが何をしたいかよりも、どう会社に貢献してくれるのかを見ているからです。Fast Companyの履歴書に関する記事においてもObjective Statemnetは書かない方がいいと言われているぐらいなので、書かないのが現在の主流になってきていると思います。

履歴書のデザインはどこまで凝っていいのか

この点に関してはHongkiat.comのコメント欄で激論が繰り広げられるぐらい賛否両論あるのですが、結論から言うとクリエイティブに凝るよりも、内容が見やすい方が重要だと思います。あなたがグラフィックデザイナーならもっとクリエイティブにした方がいいのではと思うかもしれませんが、履歴書の目的はクリエイティビティを見せるのではなく、自分の経歴やスキルを分かりやすい形で提示することです。

しかしもちろん、最低限端を揃える、適宜余白を空けるなど、見やすくするための気遣いは重要です。このForbesのエントリーはプロの視点からクリエイティブな履歴書はどう捉えられるか書かれているので参考情報として目を通すといいと思います。

それでもどんなレイアウトがいいか気になるんですが。。

ということであれば、一番いいのは実際に働いている方の履歴書を見ることです。大抵この業界であればポートフォリオサイトを持っていて人によっては履歴書もそこにアップロードしています。求人情報を見る→その会社のWebサイトから働いている人を確認→名前で検索→ポートフォリオにアクセス→履歴書もアップロードしているか確認→あれば見てみる ことで、既に働いている人がどんな履歴書を使ってきたか分かるかと思います! 履歴書の書き方については以上です!

さて、次はカバーレターに取り組むぞ!と思いきや!?!?

というわけで、やっとのことで履歴書作成を終えて、「よし次はカバーレターだ!!」と意気込んでいると、

カバーレターを書く前に、やるべきことがある。インフォメーショナルインタビューだ。

いんふぉめーしょなるいんたびゅー!?!?ナニソレオイシイノ? いやいやそんなことしている内にどんどん求人が終わっちゃうよ・・・汗、と内心の焦りを覚えながら。さっさと書き上げて応募したいのにー!と思いつつソロモン氏の指導をまた受けることになった。 ・・・ 次回はインフォメーショナルインタビューについてです。私もこの重要性がイマイチよくわからなかったのですが、就活中にその威力を理解することになります。乞うご期待!

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