履歴書・カバーレターを送る前にやることで圧倒的に差がつく1つのこと – Webデザイン・開発及び映像系クリエイター向け –

informational interview

前回は履歴書の書き方についてお伝えしました。北米キャリアコンサルタント直伝シリーズ第2回目はインフォメーショナルインタビュー、ミートアップ、インフォメーショナルインタビューにおけるLinkedinの使い方についてです。

インフォメーショナルインタビューとは

まずインフォメーショナルインタビューとはなんぞやと言うと、すでに自分の働きたい職種で働いている人に直にコンタクトを取って話を聞く、というものです。後述するミートアップに参加することでも代用できるのですが、もしミートアップがない業界であれば他の求職者に1も2も差をつけられる強力な手法です。

なぜインフォメーショナルインタビューをするのか?

インフォメーショナルインタビューをなぜするのか

業界経験者、未経験者双方得るものは必ずあります。未経験者であれば例えば、

職業についてより深く理解することができる

自分の就きたい職業をよく理解することができます。実際に働いてる人から得る情報がその仕事に対する自分の意識、視野を広げてくれます。おぼろげにしか見えてなかった日々の仕事内容がよりリアルに、具体的に見えるようになります。絵に描いたもちのような自分の空想ではなく、真の意味で仕事を理解するということは、実際に仕事をしてこんなはずではなかったというギャップをなくす上でも大切です。

また経験者であっても、

「面接で話すネタ」が拾える

例えばその人で働いている会社ではどのような課題があるのか知ることで、自分であればそこにどう貢献できるか考えるきっかけになります。また興味ある会社が募集していなくても、その会社の人から話を聞くことで、会社の課題を事前に知れることにもなります。自分が直接行きたい会社でなかっとしても、同じ業界であれば似たような課題を抱えている会社はあるので、面接の場で自分ならこのように御社に貢献できる、とより説得力を持って説明できるようになります。「ああこの人は仕事を理解しているな」と思われ、一緒に働きやすいと思ってもらいやすいです。

内部の人との人間関係を募集前から築くことができる

関係性を求人募集前から築くことができる、という点も大きいです。Webや映像業界は横のつながりで仕事が回ってくることが多いので、そういったコネクションを増やしていくことにもなります。もしかしたらその繋がりから就職口の紹介やお誘いが来るかもしれません。

究極のカバーレターを書く大切なネタとなる

もしインフォメーショナルインタビューをした会社が後で求人募集をした場合、究極のカバーレターを書く大切なネタとなります。カバーレターとは履歴書と一緒に送る応募書類なのですが、自分がなぜその会社の募集に適しているのか、どう会社に貢献できるのか説明した文書になります。このカバーレーターが日本人にとっては馴染みが薄く関門となると思うのですが、インフォメーショナルインタビューで得た生の情報がこのカバーレターを書く時に重要なネタとなります。直接内部の人と会って得た情報というのは何よりも代え難く、またその情報を知ってるが故にどう自分がその会社に貢献できるか書けるわけです。

面接の予行練習となる

インフォメーショナルインタビュー自体が面接の予行練習となります。初対面であれば挨拶、身の振る舞い方など、場数を踏むことでより自然な感じで立ち振る舞いができるようになります。面接でも緊張せず適度にリラックスした状態で臨むことができるようになります。面接は慣れの部分も大きいので、本番の面接の前にこういった練習する機会があるのは大事です。

例えば私の場合であれば、学校の先輩とその先輩の元同僚で現在は別の会社で働いている方にインフォメーショナルインタビューをしました。 そのインフォメーショナルインタビューによって、

  • ポートフォリオに最低限求められるレベル
  • ポジション名における実際の仕事内容(Web DesignerとUI/UX Designer、Creative DirectorとArt Directorの違いなど)
  • 実際の仕事と自分が学んだことがどのように関係してくるのか
  • どのような仕事が自分にできるか
  • 実際の現場での仕事の流れ(受注から納品まで)
  • 面接で何を聞かれたか
  • どのように採用が決まったか

というようなことを教わりました。

最初ソロモン氏に教わった時には、私もなぜインフォメーショナルインタビューをする必要があるのかよく分からなかったのですが、今ではその大切さが分かります。これをやることで本当に大きく採用に一歩前進します。

インフォメーショナルインタビューの依頼の仕方

では具体的にまずどうやってインフォメーショナルインタビューを頼むか説明します。

友達・先輩・先生・知人のつてを辿る

一番いいのは自分の周りの人のつてを辿ってお願いをすることです。共通の知り合いがいることで安心感もありますし、より話しやすいと思います。

Linkedinで依頼する

また、もし周りに誰も頼める人がいなかった場合には、Linkedinを活用することもできます。日本ではあまりメジャーではないですが、欧米圏ではかなり使われています。(この前シンガポールのリクルーターからLinkedin経由でコンタクトがありましたので、アジア圏でも割と使われているのではないかと思います。)Linkedinにはプレミアムアカウントになれば繋がっていない人でもコンタクトを取れるので、一時的にもプレミアムアカウントを取ってコンタクトを取るのはありだと思います。 お願いする時の文はこんな感じでいいでしょう。(インフォメーショナルインタビューをお願いをしたいTimはCompany C社で働いている前提です。) 例:

Hi Tim, I stumbled onto Company C and realized I really like the minimalistic look of the website.(最初の文ではその依頼する人の仕事への敬意を述べます。) I’m currently looking to do informational interviews. It occurred to me that you work at Company C as a Web designer and I would like to have a 10-minute informational interview with you. I am usually available during the afternoons, please let me know of your availability, my schedule is flexible these days, Let me know? Cheers, Yourname

興味ある会社に直接連絡を取って会ってくれる人がいないか聞いてみる

この方法は勇気がいると思いますが、その分あまりやる人がいないと思うので差がつけられます。その熱意が気に入ってもらえるかもしれません。ただ電話もしくはメールをする時は、事前に下調べをしてこちらからお願いしたい人の目星をつけておいた方がスムーズに依頼できると思います。

ミートアップを有効活用する

Web業界であればプログラミング言語やCMS、デザイン関連など、多彩なミートアップがあります。他業界であっても何かしら探せばあるかもしれません。(探す時はMeetup.comを使います。)ここでつながりをつくって質問するのが一番抵抗なくやりやすいと思います。情報収集という面ではインフォメーショナルインタビューで気をつけるべき点と変わらないのでこのまま読み進めてください。

どんな質問をすればいいのか

どんな質問をすればいいのか

基本的には自分が聞きたいことを聞けばいいと思うのですが、基本的に下記のことを質問するといいと思います。

  • 1日の仕事の流れ
  • 会社の規模、何人のチームか
  • どのような仕事をしているか
  • 典型的なプロジェクトのサイクル
  • どんな技術がトレンドか、実際に採用している技術
  • 仕事上今抱えている課題は何か – チーム、個人それぞれ
  • どのようにスキルアップを図っているか

一番大事なことはその仕事に対する情熱を見せることです。本当にやりたければその仕事についてより詳しく知りたいと思うのは自然なことと思いますので、素直にその気持ちをぶつけてください。基本的に自分がしたいだけすればいいと思いますが、3人ほどすればだいたい自分が必要とする情報が得られるのではないかと思います。

この点に気をつければ大丈夫!

以下、ソロモン氏から教わった気をつけるべき点についてご紹介します。

時間の目安は10分ほど

自分のためにわざわざ時間を割いて頂いています。相手が親しい間柄であったり、伸ばしてもいいと言ってくれれば別ですが、基本的には10分ほどで切り上げるべきです。時間が来たらまだ質問があったとしても打ち切って感謝の言葉を述べてスマートにその場を終えるのが理想です。

感じよく、プロフェッショナルな印象を与えること

もちろん英語圏であればファーストネームで呼び合いますが、だからと言って全く初対面の人に慣れなれしくしていいわけでもありません。かと言ってあまりにも固くなり過ぎるのもよくありません。適度にフレンドリーでありつつも、お礼の言葉はしっかり述べる、笑顔で挨拶をする、相手の目をみて話す、相手の話を聞く時はしっかり相槌を打つ。抑えるべきところを抑えることで、感じがよくもプロフェッショナルさを出すことができます。敬語がなかったり上下関係がフラットであったとしても、こういったコミュニケーションにおける基本的なところは日本とあまり変わりません。

人に関してではなく仕事に関して質問をする

職場の人間関係や、特定の人物の名前を挙げて質問をすることはご法度です。人ではなく仕事についての質問をすべきです。自分の気になる職種で働いてる人がどのような仕事をしているのかは聞くことはできますが、その人自身がどういった人なのかということを聞くのは避けるべきです。関心を持つべきは、自分が就きたい職種の実際の仕事内容や役割についてですので、それは絶対に抑えておくべきです。また既に募集を開始している会社である場合には、その募集状況についての質問はタブーです。あくまで仕事に関することで質問をしてください。

最後に必要であれば他の人を紹介してもらえないか聞く

もしまだ他にも聞きたいことや、もっと別の立場の人の話も聞きたい場合は、自分が話を聞きたい人がどのような人かを伝えて紹介してもらえないか聞いてください。もしくは事前にLinkedinでその人のつながりをリサーチして、直接繋げてもらえないか尋ねてみるのもありです。話を聞きたい人が決まっていた方が相手への負担も減るしよいと思います。ただ好意で紹介をしてもらうことになるので、もし紹介してもらえたとしたらもちろん感謝の意を伝え、紹介してもらえなくてもケチをつけるのはもっての他です。

ミートアップを有効活用しよう

もし自分の働きたい職種で関連するミートアップが開催されるのであれば、そこに足を運んで直に話を聞くのもいいです!インフォメーショナルインタビューよりも気楽な感じで話を聞けるのでハードルも低いと思います。またミートアップでは現場で働いている人がチームの課題や、自分の会社はこうしている、といった話をすることもあるのですが、ぜひそういったミートアップには積極的に参加して情報収集してください。そこでの情報が面接の時に非常に役立ちます。

例えば私の場合ですと、デザイナーとディベロッパーがお互い自分の仕事の範囲ではないと言って歩み寄らない、コミュニケーションを取ろうとしないことがテーマとして取り上げられているミートアップがありました。また別のミートアップでは、いかにチーム間の連携を強めるかワークショップ形式で学ぶものもありました。

そこで2回目の就職活動では、自分の場合はデザイン・ディベロプメントのどちらも経験があるためどちらの立場も理解できる。自分は双方の橋渡し的な役割でよりチームワークを円滑にすることができるし、チームワークを大切にしている会社で働きたいと思っている、というのを強くアピールしました。そのようなことが言えたのも、事前にミートアップに参加して情報収集をしていたからです。

もちろん業種によってはミートアップがあまりない業種もあると思うので、そういった場合には、インフォメーショナルインタビューをして積極的に現場の情報を仕入れるといいと思います!

次回はカバーレターの書き方について

次回は日本人にとって馴染みのない、カバーレターの書き方についてお伝えしたいと思います。この書き方、たぶん他では紹介されてないので目から鱗のはずです。(少なくとも自分はそうでした!)乞うご期待!

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